【マンション内の転倒事故(施設内事故)・後遺障害10級7号】当初の提示額から500万円増額の約1200万円で解決した事例
目次
事例背景
マンション内で行われていた工事において、事業者が設置したコードカバーに居住者が足を取られて転倒。その際、右手親指や右手首などを骨折する大きな怪我を負った事例。
1.事案の概要
- 右長母指伸筋腱断裂(親指)、右橈骨遠位端骨折(手首)。
- 治療を続けたものの、最終的に右母指については後遺障害等級10級7号に該当する症状が残存。
- 右手首にも残存症状あり。
2.弁護士が介入する前の保険会社からの提示内容
- 解決金として約700万円
- 上記金額で合意するのであれば過失相殺はしない(金額の上乗せを求める場合、5割以上の過失相殺を予告)。
解決策
提示額は依頼者が被った損害に対して不十分であると判断し、当事務所が介入いたしました。なお、当方が介入後、予告どおり、5割以上の過失相殺(被害者側にも半分以上の責任があるという主張)の主張がなされました。
まずは、病院から診療録・画像等を取り付け、右母指だけではなく、右手関節(右橈骨遠位端骨折)の残存症状についても後遺障害12級6号に該当する可能性がないかを精査しました。また、慰謝料の増額、休業損害の適切な評価、そして事故の原因となった過失割合の妥当性についても交渉し、裁判基準に照らし合わせた正当な権利を主張しました。
結果
右手首の残存症状については、後遺障害の基準にわずかに及ばず、併合等級(さらなる上位等級への繰り上げ)の獲得は断念せざるを得ませんでした。
しかし、過失割合については過去の類似判例をリサーチし、本件との相違点を論理的に主張した結果、最終的に過失割合を3割に抑えて合意することができました。
慰謝料、休業損害についても譲歩を得ることができ、当初の提示額700万円から約500万円の大幅な増額となり、最終的に総額約1200万円の賠償金を獲得して円満解決に至りました。

